SPACETIDEは、宇宙ビジネスの潮流を創ることを掲げ、2015年の創設以来、業界横断的な活動を展開してきました。宇宙ビジネス産業の発展と共に歩んできた軌跡を、主要な出来事やプロジェクトとともに振り返ります。
The Rise of Commercial Space
米国では”New Space"という名で、西海岸中心にSpaceXなどの民間企業のよる宇宙ビジネスが勃興。他方、日本はいまだに宇宙は国が行う研究開発という時代で、宇宙スタートアップも知る人ぞ知る存在。そうした中、宇宙ビジネスの潮流を創り、拡げるためにSPACETIDE企画委員会と内閣府宇宙戦略室(当時)が協力して日本初の宇宙ビジネスカンファレンスを主催。初開催に関わらず500人が集結し、日本の宇宙ビジネスが大きく動き出した。
8月 | SPACETIDE 企画委員会発足 設立時メンバー11名 企画委員会代表 石田真康 |
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10月 | 日本初の宇宙ビジネスカンファレンス SPACETIDE2015 開催 ーここに来ると、宇宙ビジネスの新しい潮流がわかるー 主催:SPACETIDE 企画委員会 共催:内閣府宇宙戦略室(当時) 会場:明治神宮絵画館前(東京デザインウィーク) |
The Birth of
SPACETIDE Foundation
イーロン・マスクが人類の火星移住構想を発表し、ジェフ・ベゾス氏も人類の宇宙文明構想を発表するなど、二大巨頭の動きに呼応する形で宇宙ビジネスの波は世界に拡がり始めた。日本では民間による宇宙活動を広げていくべき法整備が進み、宇宙二法が成立。こうした中、SPACETIDEを未来に向けて民間主体の活動として継続することを決意して、一般社団法人SPACETIDEを設立。
8月 | 一般社団法人SPACETIDE設立 |
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Growing community
for commercial space
米国は第1次トランプ政権の下でアルテミス計画が発表。他方で、中国が将来的に宇宙強国になることを発表するなど、今に至る米中の宇宙競争が始まった。日本においては政府が宇宙産業ビジョン2030を発表し、宇宙スタートアップに対する注目が高まり始める中、”つながり”をキーワードに2回目となるSPACETIDE2017を民間単独開催。日本を中心に様々なプレイヤーが集い、未来を議論・共創するためのコミュニティ形成が進んだ。
2月 | SPACETIDE2017 開催 ー つながりが、新たな宇宙ビジネスを生み出すー 会場:慶應義塾大学 日吉キャンパス 藤原洋記念ホール 初の単独開催 プロボノチームの組成を始める |
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Expanding
New-to-Space Industries
世界各国で宇宙機関が新設されるなど、宇宙の波が世界に拡がり始めた。日本では宇宙スタートアップに加えて、大手企業による新たな宇宙JVの設立や宇宙業界への参入が加速。SPACETIDEでも初の協賛プログラムを導入するともに、そうした協賛企業からの声を踏まえて、宇宙ビジネス調査レポートCOMPASSを初発刊。宇宙ビジネスの潮流を創出するためにカンファレンス以外の活動へと拡大を開始。
5月 | SPACETIDE2018開催 ー宇宙ビジネスのひろがりがあらゆる産業を巻き込むー 会場:日本橋三井ホール 協賛プログラムスタート |
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12月 | SPACETIDE COMPASS 発刊開始 宇宙ビジネスの最新動向を伝える調査レポート 以降、半期に一度の発刊 |
Visions Become Reality
アポロ月面着陸から50年の節目の年に、世界各地で記念イベントが開催。宇宙ビジネスにおいても、商業宇宙旅行、衛星通信サービス、衛星データプラットフォームなど、より具体的なサービスが立ち上がり始めた。そうした中、SPACETIDEは”構想がカタチになる”と題して、SPACETIDE2019とYear-Endイベントを開催。また日本を超えてアジア太平洋地域へと活動領域の拡大を開始し、JAXAと協力してアジア太平洋宇宙機関会議において宇宙産業ワークショップを立ち上げた。
7月 | SPACETIDE2019開催 ー加速する宇宙ビジネス、その構想がカタチになるー 会場:虎ノ門ヒルズフォーラム5F |
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11月 | 「SPACETIDE Space Industry Workshop」開催 アジア太平洋宇宙機関会議(APRSAF)において、初となる産業ワークショップをSPACETIDEとJAXA、共同で立ち上げる。 以降、毎年「APRSAF」に合わせて継続開催 ※2021年より「APRSAF」公式プログラムに採用 |
12月 | SPACETIDE2019 YEAR-END開催 ー加速する宇宙ビジネス、その構想がカタチになるー 会場:室町三井ホール |
Continued Momentum
年始から新型コロナウィルスの世界的流行が始まり、人と人が自由に直接会うことができなくなる中、SPACETIDEも夏のメインカンファレンスを苦渋の決断で延期。あらゆる企業活動に制約がかかり、減速を余儀なくされる中、宇宙業界は不屈の精神ととともに前進。SpaceXが宇宙飛行士を国際宇宙ステーションへと輸送することに成功。SPACETIDEも”Continued Momentum”というコンセプトの下にハイブリッド形式でYear-Endイベントを開催した。
12月 | SPACETIDE2020 YEAR-END開催 ーContinued Momentumー 会場:オンライン |
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The Evolution of Commercial Space
世界ではコロナ禍が続く中、宇宙ビジネスは前進を続けて、商業宇宙旅行が始まり、宇宙スタートアップの上場も始まるなど、宇宙ビジネスに対する社会的認知が拡大。日本では、6月に世界で4番目となる宇宙資源法が成立、更に年末には前澤氏が宇宙ステーションに滞在をして大きな注目を集めた。SPACETIDEでも、宇宙ビジネスの裾野を広げるべく、ユーザー産業との連携型イベントであるSpace-Enabled Worldを立ち上げた。
3月 | SPACETIDE2021 Spring開催 ー宇宙ビジネス、事業化ステージのはじまりー 会場:虎ノ門ヒルズフォーラム&オンライン) グローバルカンファレンスを目指し、基本言語の英語化を実施 |
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12月 | SPACETIDE2021 Winter開催 ー宇宙ビジネス、事業化ステージのはじまりー 会場:室町三井ホール 「SPACETIDE Space-Enabled World」 プログラムスタート ユーザーと宇宙ビジネスを繋ぐ業界横断型イベントを実施 S-Booster(内閣府主催の宇宙を活用したビジネスアイデアコンテスト)のFollow-Up Programスタート S-Booster2021受賞者を独自に支援するプログラムを実施 |
New Value Creation
ウクライナ紛争が始まり、その中で民間企業の衛星画像や衛星通信サービスが利用されたことで、その後に続く安全保障向けの宇宙ビジネスが広がりを見せた1年。他方で、世界のロケット打ち上げは米国と中国がけん引することで過去最高数を記録。そうした中、SPACETIDEでは宇宙ビジネスが切り拓く新たな価値を議論する場を作るべく、SPACETIDE2022を開催。また、日本では初となる宇宙特化型の起業家支援プログラムであるAXELAも開始。
4月 | 「SPACETIDE AXELA」 プログラム発表&Follow-up Program報告会開催 日本初の宇宙特化型のスタートアップ発掘・支援プログラムとして、以降毎年開催 |
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7月 | SPACETIDE2022 開催 ー宇宙ビジネスは、新たな価値を届けるー 会場:虎ノ門ヒルズフォーラム&CIC Tokyo |
11月 | SIWSをARPSAF-28(ベトナム)で開催。SPACETIDE初の海外イベント |
The Rise of the Space Economy
SpaceXが年間100回近くのロケットを打ち上げて衛星通信サービスStarlinkを世界に拡大。また日本・米国・インドの官民による月探査ラッシュが起きるなど、宇宙経済圏が広がりを見せた1年。日本では宇宙スタートアップの上場が始まり、産業成長の期待が高まる中、SPACETIDEはメインカンファレンスに加えて、業界の人財基盤強化にむけた転職イベントCareer Connectを開始。また、アジア太平洋地域における活動が高く評価されてIAF(国際宇宙航行連盟)への加盟が承認された。
7月 | SPACETIDE2023 開催 ー宇宙ビジネス、新たな経済圏のひろがりー 会場:虎ノ門ヒルズフォーラム4F/5F 宇宙業界への転職・就職イベント 「SPACETIDE Career Connect」スタート 経産省による人的基盤強化に関する事業受託を起点に発足 以降、毎年開催 |
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9月 | SIWSをAPRSAF-29(インドネシア)で開催 |
10月 | IAF(International Astronautical Federation )加盟 世界75カ国468のメンバーからなる国際宇宙航行連盟 SIFA(Space Industry Federation for Asia Pacific)創設 アジア太平洋地域(APAC)の宇宙産業リーダーで構成された ディスカッショングループ 航空自衛隊幕僚監部との連携活動スタート |
From APAC to the World:
Uniting Diverse Communities
4月には世界経済フォーラムが2035年に宇宙経済圏が1.8兆ドルになるとの予測を発表し、世界的な注目が高まった。更に、前年のインドの月面着陸成功に続いて、中国が人類史上初となる月の裏からのサンプルリターンに成功、日本も月面無人着陸に成功するなどアジア各国の偉業が続いた。また、10年1兆円の宇宙戦略基金が動き始めたことで世界の注目が日本へと集まる中、SPACETIDE2024には35の国と地域から1400名の参加者が集うなど過去最高を記録。
3月 | 第6回宇宙開発利用大賞 経済産業大臣賞 受賞 「宇宙ビジネスの全体促進と産業エコシステム形成にむけた取り組み」 |
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6月 | 「宇宙戦略基金」プログラムディレクターに代表 石田真康が就任 |
7月 | SPACETIDE2024 開催 ーAPACから世界へ:多彩なコミュニティが紡ぐ宇宙ビジネスー 会場:虎ノ門ヒルズフォーラム4F/5F |
10月 | 宇宙ビジネス人財育成プロジェクトスタート 文科省 宇宙航空科学技術推進委託費 「宇宙ビジネス人材育成のための基礎知識の体系化とカリキュラムの実践」 |
12月 | Geospatial Worldと「両団体の相互協力および地理空間業界と 宇宙業界の連携」に関する MOU締結 |